自由自在に切れる、曲がるLED基盤。

電子機器が苦手な自分だからこそ誰でも扱えるものにしたかったんだよ。

開発者の福田二三雄さんに開発のきっかけをたずねると、福田さんは開口 一 番「実は私、電子機器には弱いんだよ。」と豪快に笑ってみせた。そして「従来のモジュールやチップを組み込む方式は複雑で、プロのエンジニア頼み。イコール、相当なコスト高になる。でも私みたいなメカ音痴でも扱えたら、コストは半分で済む。それなら、うちのようにローカルで勝負している企業もお客様に胸を張って見積もりを見せられるのに、と思ったわけですよ。」と、気取ることなく語る。それでも、「プラスとマイナスの電気を通す板があれば便利では」と勘が働くあたりはアイデアマンと言われるゆえんだろう。
 しかし試作は困難を極めた。「導電塗料を使ってインクジェットで埋める方法も試しましたよ。周りからは散々『そんなもの出来るわけがない』とバカ笑いされましたけどね。」と振り返る。それでも腐ることなく試作を繰り返すうち、海の向こうの台湾から、ベースにできる素材があるという吉報が届いた。「誰でも扱えることを突き詰めていったら、幼稚園の子でも使えて、しかも自由度の高い製品たどり着いたね。」と、福田さんの諦めない心が海を越え、通らなかった電気を通した。そして、折れない気持ちにふさわしい、折れない基盤が誕生したのだった。

なんと幼稚園児でも制作が可能!

関連記事一覧

KAGAYAKI
PAGE TOP